2020/06/29
診断中に時々聞かれる質問ですが、「二つの違いを実際にお店とかで見分ける自信がない」とおっしゃる方が多く、今回は「どの程度見分けられたらいいのか?」について考えてみたいと思います。
パステルカラーは白い絵の具に色を少し混ぜたもの
アイシーカラーは氷に色を1滴だけ垂らせたもの
パステルカラーが『苺ミルク』のようなクリーミーな色だとしたら、アイシーカラーは『苺シロップを1滴たらしたかき氷』のように透き通った色と説明したらイメージしやすいでしょうか。
ちなみに、ブライトカラーは苺シロップをたっぷりかけたかき氷、もしくは苺が贅沢に入ったシャーベットのような色で、アイシーカラーと同様透き通っています。
ビビッドカラーからアイシーカラーまでを赤色のグラデーションで表すとこんな感じです。
パステルカラーは中間色なので範囲が広いです。
洋服やインテリアで実際使う色としては、少しグレイッシュな色でも明るめなものはパステルカラーに入れてもいいのではないかと思います。
液体でイメージするとわかりやすいのですが、実際にこれが同じ布になるとどのように違ってくるのでしょうか?
私が使用しているドレープのなかで、夏と冬の似たような色を写真に撮ってみました。
上側が冬のアイシーカラー
下側が夏のパステルカラー
うーん。。
冬色の方が少し淡くてクリアな感じがするのですが、比較してみるとそれほど違いのない色も混じっていますね。
これを「実際に売っている洋服で見分けられるか?」と言われると、確かに難しいと思います。
では、夏タイプと冬タイプで顔映りにどのような違いが出るのでしょうか??
冬の人にパステルカラー(アイシーカラーよりも少し色味が濃い色)を当てると、
・色が子供っぽく、安っぽく見える
・色が顔に負けて、全体的にぼんやりして見える
という現象が起こります。
一方、アイシーカラーを当てると、パステルカラーの時よりも
・洗練された印象に見える
・目鼻立ちが引き立つ
オフホワイトと純白を当てた時の見え方の差に近いです。
選ぶとしたら、男性のワイシャツによくあるような限りなく白に近い透明感のある色。
濁った感じのする色は避けるようにしてください。
一方で、夏の人はどうでしょうか?
夏の人に「純白」をあててみると、白色が浮いて給食エプロンや割烹着のように安っぽく見えますが、アイシーカラーも同じです。
白すぎて顔が負けてしまう感じです。
ただ、アイシーカラーは純白ほど色が強くはないので、夏の人はパステルカラーとの違いを気にせずに取り入れても問題ない人が多いように思います。
実際に顔周りに当ててみて、寂しい感じや安っぽい感じがするようであればやめておいた方がいいでしょう。
見分けるポイントは、夏と冬のどっちの配色に合わせた方がきれいに見えるか?ということです。
冬のビビッドな色や濃い色と合わせてもスッキリ見えるのがアイシーカラーです。
一方でパステルカラーは夏のソフトな色に合わせた方がしっくりきます。
もっとわかりやすく見分けたいならば、黒と合わせてみるといいでしょう。
黒と合わせてみて、スッキリさわやかに着こなせそうならばアイシーカラーとして使って大丈夫です。
「これはちょっとくどいかな、派手かな…」「グレーと合わせた方が無難かな」と思う色ならやめておいた方がいいでしょう。
洋服として売っている色は圧倒的にパステルカラーが多いので、夏タイプの人はそれほど気にしなくていいと思います。
顔映りの話もしましたが、実際にドレープを交互に当てて見せても「違いがよくわかりません」という人もいます。
違いがよくわからない程度の色は取り入れても大丈夫です。
実際に着る時にはメイクもしますし、それほど神経質になる必要はないですよ。
三好詔子 Shoko Miyoshi
イメージコンサルタント、1級建築士
ファッションからインテリア、建築にいたるまで<美しさの法則>を日々研究し、現在大阪でサロンを開業中。
自分で気づいていない個人の魅力を、内面や外見あらゆる側面から引き出してアドバイスする毎日です。