2022/05/05
まず、「春冬タイプはツヤ、夏秋タイプはマット」とよく言われますが、そうとは限りません。夏や秋タイプでラメが得意な人もいれば、春や冬タイプでラメが苦手な人もいます。
ちなみに、ラメとツヤでまた違ってきます。
「ラメは苦手だけど、(ファンデーションなどの)ツヤはいける」という方もたくさんいます。
目の特徴や肌の質感も関連してくるのですが、今回は<質感によるアイシャドウの難易度と選び方>について見てみましょう。
まず、アイシャドウには、大きく分けると
・マット
・パール
・メタリック
・ラメ
の4つの質感があります。
マット以外はすべて光沢があります。
パールとメタリックはより面で光るタイプ。パールの光沢感がより強く金属的な質感になったのがメタリックです。
一方、ラメは粒で光るタイプ。より大粒になるとグリッターになります。
(パールとラメがミックスされたものもあります)
マトリックスでまとめるとこんな感じです。
粒が小さいほど発色はよくなり、色味がしっかり出ます。
また、光沢が強いものほど派手になるので、難易度は高くなります。
1,マット
一番使いやすいです。
時間が経ってもキメが目立ちにくいので、年齢を問わず使えます。
繊細な色味もきれいに発色するので、アイホールなど広い範囲に使うのにおすすめです。
2,ひかえめ小粒ラメ
これも使いやすく、あまり人を選びません。
「マットすぎるとのっぺりして物足りない」という方には、こちらがおすすめ。
3,ラメが多く光沢が強いもの、大粒ラメ
濡れたようなツヤ感からキラキラ感が出るものまで様々なタイプがありますが、光沢の強いものほど<目力の強い、ハッキリした目の人>が似合います。
また、スパンコールやビジューなどギラギラした素材や装飾が得意な人は、ザクザクした大粒ラメまで使えます。
「そこまでではない」という方は、よりラメが小粒なものを選び、塗る範囲を目の際だけにするなど調整してみてください。
また、ラメが多いアイシャドウほど色があまりつきません。
そういう場合は、マットなアイシャドウの上からラメを重ねるときれいに仕上がりますよ。
4,パールやメタリック
光沢が強くメタリックになるほど華やかになりますが、どちらかというとシャープな印象になり、モードなメイクが得意な人向け。
光沢が弱いほどよりソフトな印象になり、様々なタイプの人が使いやすいです。
また、パールのアイシャドウには「膨張性」があるため、まぶたをふっくら見せたい人におすすめ。
はれぼったい瞼の人は、アイホールの広い範囲に使わない方がいいです。
肌の色に近い色やゴールド~シルバーのオーソドックスな色ほど無難に使いやすいです。
青ラメや偏光ラメ(玉虫色みたいなのもあります)、カラフルなビビッドカラーなどは、かなり個性的な印象になります。
また、ベースの粉色はイエローベースなのにラメはシルバーだったり(その逆だったり)すると、「色味は合ってるのにしっくりこない」ということもあります。
程度にもよりますが、中に入っているラメの色が悪さすることもあるので要チェックです。
アクセサリーもラメも、光り物の効果は<光が当たる時>に現れます。
よくフォーマルな装いのマナーなどで「昼間は光の少ないパールなどの落ち着いたジュエリー、夜は暗い照明のなかでも光り輝くダイヤモンドなど華やかなジュエリーがよい」と言われるように、メイクも昼間の自然光で反射する感じと、夜の照明で反射する感じが異なります。
普段使いやオフィスメイクは<マット~ひかえめな光沢>で仕上げ、アフターファイブやお出かけで華やかな場に行くときは<キラキラ感を足す>という風に使い分けてもいいですね。
先ほど述べたように、ラメの多いアイシャドウはあまり発色しないので、普段メイクの上からラメを重ねると簡単にバージョンアップできますよ。
あと注意するのは、「なるべく自然光の入る(もしくは自然光に近い)明るい場所でメイクする」ことです。
暗い部屋や黄色っぽい電球色の照明のなかでメイクすると、外の明るいところで見たら不自然になりがちなので気を付けてください。
三好詔子 Shoko Miyoshi
イメージコンサルタント、1級建築士
ファッションからインテリア、建築にいたるまで<美しさの法則>を日々研究し、現在大阪でサロンを開業中。
自分で気づいていない個人の魅力を、内面や外見あらゆる側面から引き出してアドバイスする毎日です。